コバ(裁断面)磨きはMUNEKAWAが得意にしている部分です。
ヨーロッパでも、古くから行われている技法を用いコバの仕上げを行っています。 今回は、その方法を細かく紹介していきます。 まずは、何もしてしないコバ(裁断面)↓このように粗い状態。 丁寧に鉋をかけコバを揃えて行きます。 鉋で面(角)を取り、コバに丸みをつけます。 そうする事で、革の表面がめくれ上り難くなり、尚且つ、使用時の手の当たりが柔らかくなります。 フノリ(海草から作る糊)で丸みを付けるイメージを持ちながらコバを潰し、ツヤ出るまで磨きます。 その後、サンドペーパーで整えます。それを状況に合わせて何度か繰り返します。 ←3度繰り返した状態。 最後はサンドペーパーでstop。 次はアルコール系の染料を均一にコバに染み込ませて行きます。→ 最後に、蜜蝋を染み込ませます。ここが重要ポイントです。↓ アルコールランプで焼いた熱ゴテで蜜蝋を溶かし、コバに染み込ませます。 温度が高すぎても低すぎてもダメ。 その後、蜜蝋が固まる前に余分な蝋を布地で拭き取り磨きます。この時も、コバの丸みをイメージして磨いて行きます。 熱ゴテと拭き取りを繰り返して全体を磨いていきます。 染み込ます量が多すぎても少なすぎてもダメ。 温度と量の微妙な見極めが重要。 これで完成。 淡い艶のあるコバが、製品を引き締め雰囲気を高めます。 MUNEKAWAはここに力を注ぎ、今まで10年間試行錯誤しながら、コバを磨いてきました。 コインケース(小銭入れ) Undo http://www.munekawa.jp/undo.html http://munekawa44.exblog.jp/10369723/
by munekawa_info
| 2009-11-07 21:43
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